世田谷区保育園のQ&A

 世田谷区の区立・私立認可保育園に関する保護者の疑問ポイントをQ&Aの形でまとめました。

[Q1]保育園の開所時間の朝7:15というのは、門を入る時間ですか。
[A1]開所時間開始が7:15である場合、7:15というのはお子さんを預ける時刻です。
「その時刻まで門の外で待っているように」ということを求める園長・職員もいらっしゃるようですが、7:15はお子さんを預ける時刻です。

[Q2]延長保育を利用しない場合の終了時刻18:15というのはどういう意味ですか。
[A2]開所時間終了が18:15である場合、18:15というのはお子さんを受け取る時刻です。
「その時刻までに門の外に出るように」ということを求める園長・職員もいらっしゃるようですが、
18:15までは子どもを預かってもらえる時刻です。

[Q3] 土曜日に急に仕事が入り、他に頼める人もいないのですが、園に保育をお願いできますか。
[A3] 臨時の土曜保育利用は可能です。
 通常の保育として申し込んでいなくても、急に仕事が入った場合、園に事情を伝えれば、土曜保育を受けられます。職員体制の都合があるので、なるべく早く伝えましょう。

[Q4] 日曜日・祝日や年末に仕事がある場合はどうしたらいいでしょうか。
[A4] 経堂保育園、松原保育園、等々力保育園、スマイルキッズ桜新町保育園(日曜・祝日のみ)、砧保育園、烏山保育園で休日・年末保育を実施しています。
 日曜日、祝日、年末(12月29日・30日)に、仕事の都合により保護者及び同居の家族等が家庭で保育できない場合に利用できます。

[対 象] 
 区内在住で、保護者の就労が常態(月48時間以上の就労)となっていることにより、認可保育園、認定こども園(保育認定枠)、地域型保育事業、保育室、保育ママ、認証保育所、幼稚園の預かり保育などを利用している児童(区内認可保育園に在籍している他区市町村在住の児童も対象)。砧保育園は1歳児以上のクラスに在籍しているお子さん、そのほかの園は生後6か月以上のお子さん。

[利用時間] 
 7時15分~18時15分まで。半日利用も可能で、時間は「7時15分~13時00分」「13時00分~18時15分」になります。

[利用金額] 
 休日保育は無料、年末保育は1日4000円、半日2000円(兄弟姉妹同時利用の場合、2人目以降は半額)

[申込方法] 
 利用したい月の前月1日~20日に希望する保育園にお問い合わせの上、申込み手続きを行う。

最新情報及び問い合わせ・受付は、区のホームページをご覧ください。  

[Q5] 急な残業のときはどうしたらよいですか。
[A5] 区立園在園で、たまに残業がある場合は、あらかじめ延長保育の「スポット利用」に登録しておくと、当日申込みでも空きがあれば利用できます(私立園では、園により運営が異なります)
世田谷区の認可保育園は一部の園を除いて延長保育があります。利用できる条件は、世田谷区在住で、仕事のために保育ができない方です。
【区立の場合】
 区立の場合は、19:15(1時間延長)まで預かっています。満1歳以上のお子さんが対象です。
 利用したい方は、残業が月12日以上の場合は「月ぎめ利用」を申請します。申請の窓口は各総合支所子ども家庭支援課になります(ただし、各園で定員がありますので、選考のうえ決定されます)。月12日未満までの場合は在園する区立保育園に「スポット利用(指定延長保育)」の登録をします。
 「スポット利用」は先着順です。スポット利用は申込順となります。利用登録後、利用したい日の2週間前の月曜日から前日まで定員の枠内で受け付けています。詳しくは園にお問い合わせください。
 利用する側としては、当然ですが、月ぎめでもスポットでも、キャンセルはすぐに連絡するなど、決められたルールを守り、協力し合って利用することが大切です。

【私立の場合】
 園により、1時間延長、2時間延長、4時間延長があります。対象も「生後57日目~」「1歳児クラス児~」と各私立園で異なります。
 利用できる条件は原則、区立と同じですが、利用方法は各私立園で異なりますので、在籍している園にお尋ねください。

[Q6] 保育園の行事(運動会、進級卒園お祝い会など)の日も保育してもらえますか。
[A6] 行事(入園式、運動会、進級卒園お祝い会など)のあと、仕事であれば預かってもらえます。
 行事のある日にも保育を行う旨を明記した文書を保護者に配布する園がある一方、保育できることを保護者に伝えない園もあるようです。いずれにしても、行事の間も終了後も、仕事がある場合は預かってもらうことができます。年間行事予定表に、「この日は休みを取り、園の行事に参加」することを求められる場合がありますが、仕事で無理なときは断ることができます。

[Q7] 園の行事開催日程について、相談はできるのでしょうか。
[A7] 園の行事予定は園と話し合えます。
 園が行う行事の予定は、年度始めに一覧で配布されます。この一覧を作成する前(通常、1~2月ごろに作成)に、次年度に向けて園に対し保護者の意向を伝えることも一つの方法です。
 行事開催日程は、父母会・保護者会が園と一緒に考えるとよい項目の一つです。
 父母会がない場合も、園長先生に話してみるとよいでしょう。園によっては、行事予定に限らず、年に数回、「保育園への意見や要望」をアンケートで聞き、対応している例もあります。

[Q8] 園で過ごす間の子どもの写真は撮ってもらえるのでしょうか。
[A8] 園の行事等では、保育時間中の写真を撮影し、実費で配付している場合もあります。
 区立園では、撮影する場合、プリント代などについては保育園の雑費から出すことになっています。撮影は園の先生が行い、実費で保護者に配付してもらえます。
 保育時間中、子どもたちの姿を保護者は撮影できないため、保育園にお願いするしかありません。また、園や保護者が卒園アルバムを作ろうとしたときにも写真は必要です。保育時間中の写真撮影については、子どもたちの安全確保や個人情報保護への配慮等から各園の置かれている状況が異なるため、保護者の意向を伝えるなど、園と話し合ってみるとよいでしょう。
 なお、卒園アルバム作成のため、父母がプロの写真店に行事を撮影してもらう等の例もみられます。

[Q9] 子どもが食物アレルギーなのですが、給食は除去食をお願いできますか。
[A9] アレルギー除去食対応はしてもらえます。
 医師の指示書の下、アレルギーの原因がはっきりしている場合、事前に保護者・園長・調理職員等とメニューの打合せを行い、昼食、おやつとも、その除去を行ったアレルギー除去食をつくってもらえます。食品により対応ができない場合もあり、お弁当等持参となるメニューもあります。

[Q10] 子どもが慢性疾患なのですが、園に薬の服用をお願いできますか。
[A10] 慢性疾患用の薬は園で預かってもらえ、与薬してもらえます。また、区立園ではエピペンを使用してもらえます。
 区立認可保育園では、医師の指示に従った方法で、園が薬を子どもに与えることになっています。塗薬、喘息の薬などを与えてもらえます。すべての区立認可園では「与薬指示書」を常備しています。
 アナフィラキシー症状を一時的に緩和し、ショックを防ぐためのエピペンの利用については、区立園では対応していただけます。私立園では園ごとに対応を決めているため、園にお問い合わせください。

[Q11] 慣らし保育は必要なのですか。
[A11] 慣らし保育は可能かつ必要な場合だけでよいです。
 保護者が、仕事が忙しく休暇等を取得しての対応が難しければ、通常の保育時間で初日から預かってもらえます。他保育施設等に通ってから認可園に入った場合などは、子どもたちは保育施設に慣れている場合が多く、子どもにとって不要な場合があります。慣らし保育の必要性は、お子さんと保護者の状況によって決まるといえます。

[Q12] 保育園に入るときに用意するものが多く、手作りする時間がありません。
[A12] 入園時に必要なものは、手作りとする必要はなく、市販品でも大丈夫です。
 入園の際、用意する必要のあるものは少なくありません。布団カバーや食事のときに使うエプロン、着替えを入れる袋などは、特に入園が直前に決まったような場合などはほとんど時間が無く、作りたくとも作れない状況です。そのようなときには、無理せず市販品を利用してください。
 ただ、布団カバーについては、サイズに合った既製品を見つけるのが難しいのも事実。ミシンの得意な友人に頼んだ、親に縫ってもらった、生地を買った店で作ってもらった、友人のお古でとりあえずしのいだ、などそれぞれに工夫されているようです。また父母会によっては、布団カバーのリサイクルに取り組んでいます。

[Q13] 育児休業中です。上の子どもが通園していますが、朝は遅く(9:00~9:30)登園するように、午後は早く(16:00)迎えに来るようにと求められましたが、そう決まっているのでしょうか。
[A13] 育児休業中の保育時間は園が一方的に決めるのものではなく、保護者の事情に合わせて決めることができます。
 育児休業中、「早くお迎えに来るように」「週に何度かは休むように」と求める保育士さんがいらっしゃるということですが、決まっていることではありません。園によっては「保育時間の原則」とされている8:30~17:00の間で8時間を目安にしている例もあるようですが、育児休業中に上のお子さんを預かってもらえる時間帯に、明確なルールはありません。
 育児休業は、復職に備えて体調を整え、生まれたお子さんの世話を十分にするための期間です。早めにお迎えに行くと、子どもとゆっくり過ごしたり、保育の様子を見学したり、保育士さんとおしゃべりしたりもできます。上のお子さんが赤ちゃんの誕生で不安定になった場合、そのケアのために早めのお迎えが必要になるかもしれません。一方、4時帰りだと、おやつ後に園でお友達と遊ぶ時間を過ごせないことになります。
 以上のようなご自身とお子さんの状況を勘案して、ご自身がもっともよいと思う時間帯を園に伝え、理解してもらうとよいでしょう。

[Q14] 下の子が1歳を超えるまで育児休業を取ると、上の子は保育園を退園しなくてはいけないでしょうか。
[A14] 従来は、下の子が1歳を超える時点で、上の子が2歳児クラス以下の場合はその年度の年度末に退園しなくてはなりませんでした。しかし、現在では、上の子のクラス年齢を問わず、継続して在園することが可能になっています。
 これは、育児・介護休業法に基づく育児休業を取得している方の場合です。自営業などで育児休業が取得できない方は、下の子の生まれた日から1年を経過しない間に、出産前の職に同条件の勤務に数・時間で復帰する場合、上の子は継続して在園することが可能です。

[Q15] 5歳児クラスでも短時間勤務を続けるときは、保育園を退園しなくてはいけないのでしょうか。
[A15] 従来のルールでは退園することになっていましたが、2019年10月からは、ルールが見直され、退園しなくてよくなりました。
 従来は、入園申込み時に「5歳児クラスに上がるまでにフルタイムに戻す」ということを承諾すれば、短時間勤務でもフルタイムと同じ勤務時間で働いているものとみなして指数を計算される一方、5歳児クラスに上がるまでにフルタイムに戻さなければルール上は退園になる可能性があるという制度になっていました。
 フルタイムに戻すために保護者に様々な負担を求めてきたこの制度について、当会は長らく見直しを求めてきたところ、2019年10月にこのルールは廃止されました。5歳児クラスで引き続き短時間勤務を継続していても指数が下がることはなく、そのまま在園することが可能です。また、短時間勤務を取得した場合でも、週の勤務日数が減少しなければ、短縮前の勤務時間、日数で選考されます。

[Q16] 園長先生や保育士さんの考え方や保育の仕方に共感できないとき、子どもを預けていて、関係が悪くなることが心配で、はっきり反論しにくいのですが、どうしたらよいでしょうか。
[A16] 一人で悩まず、父母会/保護者会や世田谷保育親の会に相談してください。
 一人で悩まないようにしましょう。
 まずは身近な担任、主任や園長先生に相談して、それで解決できないときは保育課に申し出るというのが基本な流れと考えられますが、実際には、園と気まずくなることを恐れて、初めから保育課に直接相談する例が少なくないようです。これは逆効果の場合もあります。
 より良い選択としてお奨めするのは「父母会/保護者会に相談する」ことです。父母会/保護者会が園にない場合は、親しい保護者同士で相談し、一緒に先生方と話し合うのも一つの方法です。あるいは、世田谷保育親の会にもお気軽にご相談ください。
 父母会/保護者会活動が楽しいものばかりであれば、それに越したことはありませんし、そうありたいものです。しかし困ったときにも力になってくれる、そうした役割を持つのが父母会/保護者会です。